先日8月6日、昨年造りなおした窯で、3回目の窯焼きが無事終わり、ほっこりしています。
窯焼きしての感想は…「へたうま」という言葉があるが、 主人の作ったものはさておき、自分の作ったものは、まったく「へたへた」としか言いようがないのです。 これで20年近くこの仕事に携わってきたのだから、 昨年の震災を経て、振り返ってみると「奇跡だ!」などと一人思っています。
それにしても、登りで焼く粉引がいい具合なので、すっかり粉引が窯の棚を占めているが、 今回伊羅保も改めていい感じになっています。 震災を経て、ただただやってきたものを見直すいい機会になったと思っています。 今回焼いた作品は、ほとんど11月1日から5日までの「秋の陶器市」に出す予定。
最近は、食堂等を始める若い人が、陶器市にきてくださっているので、 実際にどんどん使っていただける器を目指して、また次の窯に向かおうと思います。
震災や竜巻等でボランティアに来られた方々、 益子焼を愛してくださるすべての方々に感謝しつつ。
8月23日 田中喜一工房
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