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益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子  
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2011.01.15【企画展のお知らせ】
ある日のヴァンガード・コート
ロンドンのヴァンガード・コートはもともと工場跡をスタジオに改築し、様々なアーティストの創作の場となってきましたが、1990年代に陶芸家エドモンド・デュバールが移り住み、それに続く陶芸家たちが次々育っています。本展では2000年代の、ある日のヴァンガード・コートの陶芸家たちの作品を通して、現代イギリス陶芸の潮流の一つを紹介します。
2010.10.03【企画展のお知らせ】
ジェイソン・ウェイソン展
イギリスのセント・アイヴスにあるリーチ工房は1920年にバーナード・リーチと濱田庄司によって築かれ、マイケル・カーデュー、キャサリン・プレイデル=ブーベリー、ウイリアム・マーシャルなど伝統的な作風の陶芸家を輩出して、英国陶芸の礎となりました。ジェイソン・ウェイソンはバーナード時代最晩年の1970年代にリーチ工房に学んだ陶芸家です。ルーシー・リーのように日本で知られてはいませんが、個々の土は持つ特質から生まれる形や有り様を求める日本の陶芸とは違い、作者自身の美意識を具現化するようなイギリス陶芸の過去と現在を結ぶ重要な陶芸家の1人です。
 ジェイソンは1946年にイギリスのリバプールに生れ、1960年代の数年間はヨーロッパ、北部アフリカ、中東、アジアを旅して「用の器」と「祭事の器」の違いなどを学び、1971年に英国に戻りました。やがて基礎から陶芸を学ぶ必要性を感じ、1976年リーチ工房に加わりました。現在はセント・アイヴスに程近いセント・ジャストの丘に独立して、リーチの伝統的は作風とは違い、使うことを一義的としない個性的な器を作り続けています。ルーシー・リーやハンス・コパーに続く美意識による土による表現が特徴のひとつですが、奇しくも現在愛用している轆轤はコパーが使っていたもので、ジャネット・リーチ(リーチ夫人)を経由してジェイソンのもとに収まりました。
 陶肌が砂漠の砂の中で風化したかのような白い作品、あるいはアメリカのプエブロインディアンの作る黒陶風器に磨きを施した暗赤色や濃緑色の作品、現在はブロンズ釉とでもいえる金属的は仕上げで、いずれも民族的香り漂う器形と文様をあしらい、長い時を経たような作品です。
2010.08.04【企画展のお知らせ】
ルーシー・リー展
バーナード・リーチやウイリアム・ステート・マリーといった英国初期スタジオ・ポタリーの時代をクラシックとするならば、ルーシー・リーはそれまでとは違った建築やデザインの思想に響きあうモダンな陶芸の世界を創りあげました。本展は国立近代美術館で企画され、2010年4月28日から6月21日まで新国立美術館で開催されている「ルーシー・リー展」を巡回するもので、国内外のコレクションから選りすぐった作品による没後初の本格的な回顧展です。
益子会場では「ルーシー・リー展」と同時に2階会場でイギリス初期スタジオ・ポタリーを代表するリーチ工房の、いわゆるリーチ派と呼ばれるセント・アイヴスの陶芸家達を紹介し、イギリスの伝統時代からルーシー・リーの時代(モダン時代)を通覧できる構成としています。
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